こんにちは
カウンセリングサービスのなかやしのぶです。
恋愛でケンカが増えてしまうと、「もう終わりなのかな」「相性が悪いのかな」と不安になりますよね。
でも心理学では、ケンカが増える時期にも意味があると考えます。
今回は、恋愛のプロセスの中でも最も苦しくなりやすい「自立のステージ」について、ケンカや別れの危機が起こる理由、そしてその先へ進むために大切な考え方をお伝えします。
恋愛には3つのステージがある
恋愛には、たどる3つのステージがあると言われています。
まず、依存のステージからはじまり、自立のステージを経て、相互依存のステージへと順に進んでいきます。
1つの恋愛ごとに、このプロセスをたどるわけですが、どのステージまで進めるかは人それぞれです。
そして、どれほど恋愛をたくさんしてきたという人でも、最初は必ず依存のステージから。
ただし、はじめての恋愛とそれ以降の恋愛とでは、たどる道は一緒であっても、進んでいくスピードは違うと言われています。
2度目以降の恋愛は、1度目より早く進んでいきます。
そして、前の恋愛で終わったステージまでたどり着きます。
また、3つのステージの中にも段階があって、その段階を踏んで進んでいくものです。
ステージによって、心は変化していきます。
その心の変化は、パートナーとの関係を作りに欠かせないコミュニケーションに影響します。
自立のステージ
「どうしたら愛されるか」の依存時代の次には、「どうしたら傷つかないか」を学ぶ自立のステージが待っています。
自立のステージでは、はじめこそ依存のステージで学んだ愛される方法を活かして、「きっと上手くいくだろう」と期待を持ちながら行動しますが、
期待通りにいかないこと、期待を裏切られることが幾つも出てきます。
そうなると、「もう傷つきたくない」と、相手に期待することをやめ、相手をあてにすることなく、自分一人の力でなんとかしようと、自分のやり方を築いていくようになります。
そして、そんな自分のやり方にこだわりはじめます。
そのうちに、自分のやり方を築き上げ、自信が出てくると、自分のやり方に相手を従わせよう、相手を変えようとコントロールするようになります。
そして、正面からぶつかり合う激しいケンカが繰り広げられるようになります(パワーストラグル、主導権争いの時代と呼びます)。
しかし、主導権を争う激しいケンカも永遠には続きません。
次第に、変わってくれない相手に、「何をしても無駄だ」と疲れ果て、燃え尽きてしまいます。
死んだように感情を感じられなくなることから、デッドゾーンと呼ばれます。
このデッドゾーンでは、別れ、離婚の危機がやってくることが多いです。別れなかったとしても、家庭内別居、仮面夫婦になったりします。
ケンカに隠れた思いに目を向けよう
お互いに正しさを主張して、相手に悪いと思わせ、罪の意識を感じさようとすることは決していいことではありませんが、実はケンカも立派なコミュニケーションなんです。
心の奥では、相手を、自分を傷つける悪者にしている自分自身こそ、罪深い、最も悪いものだと感じています。
本当は素晴らしいと思っている、愛して欲しい大好きな相手を、罪深い自分と釣り合うように、ケンカを使って、正しさを使って、相手を悪者に仕立て上げて、引きずり降ろしているようなものなのです。
表面上は、ひどく醜い争いで苦しんでいるようですが、心の奥の方では、罪深い自分が素晴らしい相手に近づけないこと、愛せないことに苦しんでいます。
しかし一緒になってケンカしている相手の心の中にも、同じように、悲しみや、寂しさがあって、愛して欲しい、わかって欲しかったがあります。
自分と同じように、正しさを主張する相手の心の奥にも、罪深い自分と、不釣り合いな、素晴らしいあなたが見えているのです。
主導権争いは、別れの危機を招くほどの、大きなものになることも少なくありませんが、こんなお互いの心の奥の思いに気づき、見ようとするきっかけにすることもできます。
やり方は酷いものだけれど、これほど醜いお互いを見せ合えるケンカができたということは、その後2人の絆になり得るのです。
本当にしたいコミュニケーションの妨げになっているもの
そもそも、「自分をダメだ」「自分は愛されない」と思い込んでいること、「相手は私を愛さない人」と思い込んでいることが本当にしたいコミュニケーションの妨げになっています。
私たちは、正しさにしがみついていると、愛されない自分にしがみついていると、なかなか素直にコミュニケーションができないものです。
カウンセリングでは、この自立のステージでの恋愛での問題に苦しむとき、「執着を手放しましょうね」と言ったりしますが、それは、この正しさだったり、ダメな自分への執着を手放しましょうということなんですね。
そのためには、「こんな人」「きっとこうだろう」という相手ではなく、相手のもっと違う側面を診ようとしてみる、新しい相手を知ろうとすることが大事です。
正しさにこだわって見落とした、相手からの愛を見つけようとすることが大事だし、自分が相手にしてあげたこと、その思いを、拾い集めることが大事になってきます。
ここで、2人の愛を育む方向に進むには、自分も相手も、「本当は、何に怒っているんだろう」「何が言えなくて、傷ついているんだろう」をわかろう、知ろうとすることが大事なんです。
そして、傷ついた原因、その痛みを癒していくことが大事です。
2人の関りの中で、この傷や痛みが刺激されると、やさしいコミュニケーションが取りにくくなってしまいます。逃げたくなってしまいます。
だから、依存のステージから、人によっては、パートナーとの関係以前の別の人との関係での傷つきが影響していることもありますが、ずっと抱えている自分の傷つきを癒すことが自立のステージを越えて2人の愛を育む上では、とてもとても大事な考え方になります。
自分から与えるコミュニケーションをしよう
自分がやさしくして欲しかったら、やさしい声掛けを相手にしてあげること、自分に笑顔を向けて欲しかったら、相手に笑顔で接することです。
自分がして欲しいことを、先に相手に与えると、相手が与えたものを返してくれやすくなるという心の法則を使うといいでしょう(ケンカ腰で話し掛ければ、ケンカ腰で返事が返ってきやすいのです)。
また、傷つきを癒して素直になって行く中で、かつて与えられていた相手の愛に気づいたり、謝れなかった自分の過ちに気づくことがあります。
そうしたら、その時の具体的なエピソードを伝えつつ、「ありがとう」「ごめんなさい」と言いましょう。
こんな時には、依存のステージの一番初め、かつてのロマンスを思い出すといいです。
そうすると、また、心に愛が戻ってきます、
失ってしまったように感じる愛を再び感じることで、とってもこわいけど、相手に愛を伝えようという勇気を持つことができるようになっていきます。
実際には、なかなか上手に愛を伝えることはできないかもしれません。
だけど、この愛を伝えようとする勇気こそが、相手の心を打ちます。相手と愛し合うには、どうしたって、あなたの愛が必要です。正しさよりも、愛が2人を繋げてくれるのです。
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