こんにちは、
カウンセリングサービスのなかやしのぶです。
神戸メンタルサービスで、オンラインの心理学講座を担当しています。
今回は、その講座『傾聴を学ぼう〜本音を受け取る聞き方〜』の内容を、一部ご紹介します。
傾聴とは、相手の心に「一生懸命に耳を澄ませる」こと
傾聴とは、相手の話すことを遮らず、理解しようとしながら、評価せずに聞く姿勢のことです。
ただ黙って聞くだけじゃなくて、相手の心にある感情、考え、意図を、丁寧に受け取ろうとすること、受け身じゃなくて、積極的で意欲的な聞き方のことです。
カウンセラーが知りたいのは、クライアントが語る言葉そのものだけではなく、何を感じ、何を思っているのか。
「緊張しているのかな」「不安を感じているんだろうか」「言葉の裏に、怒りや疑いがあるかもしれない」
そうやって、クライアントの内側の世界を感じ取ろうと意識を研ぎ澄ませていきます。
電話カウンセリングならば、声のトーンや沈黙、繰り返し語られる言葉、あるいは「決して語られない言葉」にまで耳を澄ませます。
面談カウンセリングでは、表情や視線、仕草、服装や髪型など、目から入るあらゆる情報に意識を向け、相手が感じている世界をそのまま理解しようと努めます。
とにかく「意識的に、一生懸命に聞く」ことが、カウンセラーの仕事であり、傾聴の本質です。
傾聴は「技術」以上に、日々の意識と努力が必要
しかし、傾聴はとても難しいものです。
「丁寧に聞こう」「判断せずに理解しよう」と強く意識し続けなければ、到底できることではありません。
相手のペースを尊重し、言葉にならない感情まで聞き取る力は、簡単には身につきません。
何度も繰り返して、ようやく身体に馴染んでいく、努力あってのものと言えるでしょう。
また、日常の「聞く」という行為は、その人の性格や習慣、これまでの人間関係に大きく影響されます。
日頃から、人にアドバイスをよくする人は、「こうしたらいいよ」ってついつい言いたくなります。
忙しい人や、人に意見されたくない人は、「わかるよ」と言いながら、ちゃんと聞いていなかった、聞き流しているだけ、ということはよくあることです。
だからこそ、カウンセラーがする傾聴は、特別なのです。
意図的にやり続けて、ようやく身に付くもの。
心理分析も大切です。
しかし、それ以上に、クライアントとの信頼関係を築き、心を癒していく土台になるのが「傾聴」です。
だからこそ、傾聴はカウンセリングにおいて最も大切な技術の一つなのです。

