こんにちは、
カウンセリングサービスのなかやしのぶです。
今朝、洗濯物を干しに庭に出て空を見上げると、雲のないきれいな青空でした。
寒いけれど、澄んだ空気が気持ちよくて、
「今日はいいことがありそう」「さあ頑張るぞー」と、明るく元気な気持ちになりました。
私は、しょっちゅうこんな風に思ったりします。
ただ天気がいいだけで、庭の花がさいただけで、それは何かいいことが起きるメッセージだと思ってしまいます。
ふと見た時計の時間が同じ数字で並んでいるとか、赤信号に当たらずに目的地についたとか、
何の根拠もないのに、ラッキーが待っているサインに思えてテンションがあがるんですね。
ちょっと子供っぽいし、ばかばかしいかもしれませんけれど、
些細なことで楽しんでいられる心があることや、美しさを感じられる心があることが嬉しいんです。
こんなご機嫌がずっと続けばいいのになって思います。
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そんな風に思うようになったのには理由があって、私は何も感じない時期があったからなのです。
父を亡くして間もなくで、母が認知症だと気づいた頃でした。
その頃は、夫婦の関係もよくなくて、さみしさや悲しさを抱えていました。
でも子供たちのために、変わりない毎日を送らないといけないと、さみしさや悲しさを吐き出すことなく、まるでロボットのように家事や仕事をこなしていました。
いい年なのだから、大人なのだからと、父のいなくなった現実を受け入れたふりをしていたのだと思います。
笑顔を作って大丈夫なふりをして、苦しいのだけれども苦しくないと自分の心をだまして日々を過ごしていました。
そんなある日、職場に向かう道で、「あぁ人生をおしまいにしたい」と思いながら、ふと空を見上げました。
雲のない青空でした。青い空は目には見えていましたが、きれいなんて思わなかった、何も感じなかったのです。
私は「いつから色を、感じられなくなったんだろう」と思いました。
そして、何を見ても何も感じていない、灰色の世界で生きているのだと気づき、
何も感じられていない自分が、人間ではなくなってしまったようで、こわいと思ったのです。
それから、外に出るたびに、空を見上げるようになりました。
心が、何かを感じることができるかどうかを確認するように、やたらと空を眺めるようになったのです。
次第に私は、空について知っていることを思い出すようになりました。
夏の空は青が濃くて、冬の空は白っぽいとか、
朝早くは、東の空と西の空の色の明るさが違うとか、空についての色々を幾つも思い出しました。
それらのほとんどは、父が教えてくれたことでした。
私はその事実に気づいた時に、父に会いたくて涙が止まりませんでした。
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私は泣いている間、
「冬は星がきれいなんだよな」「見てみろ、夏の雲だ。大きいなぁ」「夕焼けがきれいだろう」と、父の声が聞こえてきたように感じました。
「お手手~つないで~」と歌う父が、私と妹の手を握って歩いた記憶がよみがえってきました。
私は、父に愛されていたことを、父を大好きだったことをしっかりと感じました。
父のことを思い出したくて、父を感じたくてたまらなくなりました。
悲しくてもさみしくても、父を思い出していたいと思ったのです。
私は子供のように声をあげてたくさん泣きました。
それから私は、父との思い出や、父への思いを、同じように父を大好きだった妹とたくさん話し合いました。
毎日のように、夢に出てきた父の話、父を感じさせる出来事をお互いに伝え合っては、笑ったり泣いたりしました。時々「死ぬのが早すぎるんだよ」と怒ったりもしながら。
そのうちに、また空が美しいと感じられる自分になっていました。
あんなに仕事や家事、育児を必死に頑張って過ごしていたのに、弱音を吐き出せるようになって、
いい意味で手抜きができるようになって、自然と笑うことができるようになっていきました。
父がいない現実は変わらなくても、自分の心の状態が明るく楽になっていく実感がありました。
私の心が元気を取り戻していくと、夫との関係もどんどんよくなり、
認知症の母の問題行動も、面白おかしく笑えるようになりました。
今では、夫も子供たちも、妹家族も、みんなで認知症の母を大切にしています。
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私は、今でも父がまだ生きていたらよかったなと思いますし、会いたくなることもあります。
けれど、父を亡くしたことで、別れは悲しみやさみしさだけでなく、
たくさんの愛を、感じることができるものなのだと知りました。
改めて愛を感じることで、それまで見えていなかった愛を見つけることで、
悲しみやさみしさを、乗り越えることができるのだと知りました。
そして、今目の前にいる大切な人を、思い切り愛することが一番なのだと思うようになりました。
今年の私は、昨年よりもっともっと、家族や友人、職場の仲間たち、クライアントさんを愛すると決めています。
だから、大好きを上手に表現できるように、なりたいなと思っています。
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私たちは、苦しみを乗り越えるとき、
あまりにも心が痛くて、その苦しさから逃げようとしてしまうことがあるようです。
無意識に、何か忙しく動き回ったり、何も感情を感じないようにしてしまったりしてしまうのですね。
でも、大好きだったことの方を大切にして、愛の方をしっかり見つめてみること、
それまで見えなかった愛を改めて見つけていくことが、苦しさを乗り越えることなだと思います。
そして乗り越えた先には、自分が豊かになったと感じることができると思います。
もしも、あなたが、苦しさを抱えているのだとしたら、苦しみが大きければ大きいほど、
一人でやるよりも、誰かと分かち合いながら、寄り添ってもらいながら、乗り越えていくことを選んで欲しいなと思います。
あなたが、大切な人を愛して、幸せになれるお手伝いをさせていただけたら嬉しく思います。
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あなたが、孤独を手放せますように。
あなたが、愛を見つけられますように。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

