こんにちは
カウンセリングサービスのなかやしのぶです。
先日、神戸メンタルサービスの心理学入門講座で、『自信のある自分を取り戻すために』というテーマを担当しました。
「どうしたら自信が持てるの?」
「どうして私は、自分を好きになれないの?」
そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
実は、自信を取り戻すためには、「もっと頑張ること」よりも先に、自分を大切にし、自分を肯定する力を育てることが大切です。
今回は、講座でもお話しした**「自信と自己肯定感の関係」**について、心理学の視点からお伝えします。
自分を肯定する力は、自信の土台である
自信の土台には、あるがままの自分を、ありのままの自分を、「これでいいんだ」と思える気持ちがあります。「自分を大切にする思い」があることは、自信の下支えになるのです。
心理学では、そんな自分を肯定する力を自己肯定感と呼びますが、自己肯定感は、自分に愛される価値がある、人を愛する能力があると信じること(自信)につながっています。
私たちは赤ちゃんの時代、頭で理解していたわけではないですが、心では「ありのままでいい」「自分を大切にしよう」と思えていました。
だから、不快を訴えることを我慢しないで思い切り泣くことができました。自分の気分が良くなるまで、泣き続けることができました。
その行動は、親がヘトヘトになったとしても、どれほど手を焼かせても、自分には愛される価値がある、自分は親を愛する能力があると信じきっていた、自信があったことを明らかにしています。
自信の前に、自己肯定感を育てる
自信と自己肯定感を、木に例えると分かりやすいでしょうか?
大体の種は、芽よりも先に根っこを出します。
木が育つには、自由に根っこを伸ばせる大地が、明るく照らしてくれる太陽や、潤してくれる雨や、撫でてくれる風が必要です。
そこに集まる、虫や鳥や動物も、何もかもが影響を与えてくれます。
そんな環境があって、種は根を出し、芽を出して、芽は茎になり、幹になり、枝をつけ、葉を茂らせ、蕾をつけ、花を咲かせ、実をつけます。
人間も同じ、自分を大切にする思いや自分を肯定する力という根っこを伸ばしてから、自分は愛される価値がある、自分には愛する能力があると信じられる芽を出すのです。
そして、自分を肯定する力という根っこが長く、広く、しっかり大地に伸びていけば、自信という地上の木は大きく立派に育ち、人を喜ばせる花や実をつけるのです。

自分を肯定する力を育てるには
自分を大切にする、肯定するには、まず、「あるがままの自分を知る」ことが重要です。
何ができて、できないかもそうですが、どんな気持ちを感じているのかを知ることがとても大事なのです。
ネガティブな気持ちは、ついつい抑えてしまいやすいですが、そのネガティブな気持ちも否定せずに受け入れること。
「辛いよね」「しんどいよね」「そう思っちゃうよね」と、自分が自分に思ってあげる、自分が受け入れてあげることが大事なのです。
そして、自分を否定しているのが自分であることに気づくことも、「あるがままの自分を知る」ことに欠かせません。
自分が自分を否定する、思い込みや判断をしていることに気づく必要があるのです。
そのために、「どうして自分を責めているんだろう」「何がダメだって判断したんだろう」、そんな風に、自分の思い込みや判断を見つけていこうとしてみてください。
そして、自分を苦しめる思い込みや判断は、手放そう、手放していこうと思ってみてください。
自分自身が、自分には価値がない、能力がないと責め続けていたことを知ってください。
また、責め続けることに一生懸命で、できていることに目を向けていなかった、少しも褒めていなかったことも気づいてください。
そしてそんな自分さえも、「あるがままの自分である」と受け入れてあげましょう。
そして最後には、これまで頑張ってきた自分を、ここまで我慢してきた自分を、「すごいよ」「よくやったよ」と労い、褒めてあげましょう。

価値も能力もある!それを、あなたが信じられるかどうか
私たちは、多かれ少なかれ自信を失ってしまっています。
躾や競争で、自信を失ってしまうなら、誰もが自信を失った経験があるということ。
でも、自信を木と例えるならば、こんな風に考えてみることはできないでしょうか?
躾や競争で失う自信は、木の枝を剪定するようなもの。
込み入った枝を切って、風通しをよくしたり、日の光を満遍なく当たるようにしたり、病気や害虫から木そのものを守るためだったのです。
バランスよく、形よく、木が大きくなるように、綺麗な花を咲かせられるように、たくさんの実をつけられるように、もっともっと立派な木に育つようにと、そんな意味が願いが込められていたのです。
あの躾も、競争も、あなたという木が大きく立派に育つように、あなたという木につく蕾が誇らしく咲き誇るように必要なものだったのです。
それを与えられたあなたという人は、どうしたって愛される価値も愛する能力もしっかりあるのです。
あとは、あなた自身が、それを信じられるかどうかなのです。

