こんにちは、
カウンセリングサービスのなかやしのぶです。
神戸メンタルサービスで、オンラインの心理学講座を担当しています。
今回は、そのカウンセリング講座『傾聴を学ぼう〜本音を受け取る聞き方〜』の一部をブログにしました。
誰かに、「聞いてもらえた体験」が、心の土台を育てる
子供の頃、私たちは、パパやママに、「聞いて、聞いて」って、聞いてもらいたいこと、「どうして、なんで」って、聞きたいこと、話したいことが山ほどありました。
子供とは、そういうもの。
どんなにおとなしい子でも、聞いて欲しいものなのです。
あるいは、ただ「あなたはそうなのね」と見てもらい、受け入れてもらいたいと願っています。
そして、子供時代に、言いたいことを遮られず、気持ちを丸ごと受け止めてもらえた経験がある人は、心健やかに育つと言われています。
「聞いてもらえた」「自分を受け止めてもらえた」という実感は、人への信頼感と自己肯定感を育て、心の土台となります。
この土台があってはじめて、人は自分に自信を持ち、自立へと歩んでいけるのです。
逆に、話を聞いてもらえなかった、言いたいことを言えなかった、ありのままを受け止めてもらえなかったならば、心の土台は不安定になります。
人を信じる力や自分を肯定する力が弱まり、大人になってからも「生きづらさ」を感じる原因になってしまいやすいのです。
傾聴がカウンセリングで、最も大切だと言われる理由
カウンセリングにおける傾聴は、「親が子供に傾聴するのと同じ効果」があります。
何を話しても評価されず、ありのままを受け止めてもらえる経験。
それは、子どもの頃に求めていた「無条件の愛」を、もう一度体験することでもあります。
特別なワークやセラピーをしなくても、ただ深く傾聴されるだけで、クライアントは安らぎを感じ、失っていた信頼感や自己肯定感を自然と取り戻していきます。
カウンセラーが「いい親」の投影を引き受け、心の土台を一緒に作り直していく。
するとクライアントは、自分の足で人生を選択し、自立へと成長していくことができるのです。
「ただ話を聞いているだけだな」と感じることがあるならば、傾聴の大切さや意味を思い出してください。
そしてもし、何度も話を聞かせてくれるクライアントがいるならば、あなたのカウンセリングは成功しているのだと思います。
傾聴という立派な心理療法として、機能している証拠だと思います。
ありのままの声を聞き、心の土台を育て直す。
傾聴とは、ただ人の話を丁寧に聞く技術ではなく、人の心の土台を育て直す大きな力なのです。
人は、1人で成長できません。
誰かに深く傾聴される体験があってはじめて、心は育つもの。
私もまた、その力を大切にできるカウンセラーであり続けたいと思います。

