こんにちは
カウンセリングサービスのなかやしのぶです。
少し前、私は髪を30センチ近く短く切りました。
娘が、私が髪を切ることを嫌がっていたので、ここ6~7年は髪をバッサリ切ることはなかったんですが、ある思いがあって切ることにしました。
その理由は、大事な友だちが抗がん剤治療を始めることになったからです。
私は、半年かかる治療の前に、彼女に会うことにしました。
コロナでしばらく会えていなかったこと、ここ最近は豆に連絡をとっていなかったことに、なんとなく後ろめたさのようなものも感じたし、どうしても会って「あなたは、私の大事な友だち」と伝えたかったんですね。
久しぶりに会った彼女は、髪を短くしていました。
短くした髪は、彼女によく似合っていて、私は会った瞬間に「すごく似合ってる」「とってもいい」と言いました。
彼女は、「そうなの、短いの好評なんだよ」と言って、抗がん剤治療に備えて、ウィッグも作って、髪も短く切ったんだと教えてくれました。
それから、ランチをしながら、彼女は写真を見せてくれました。
その写真には、ずっと伸ばしていた長い髪を肩にたらした彼女が写っていました。
何枚かある写真から、「どれがいいかな」って私の意見を聞いてくれながら、「また長く伸ばすのに時間かかるから、どうしても残しておきたくて」と言いました。
私は、写真を選びながら、彼女の思いを聞きながら、何とも言えない気持ちになりました。
なんという感情なのかよくわからなかったけれど、涙が出そうになる、ちょっと苦しいような、それと同時にやさしさがこみあげてくるような複雑なものでした。
私が知っている彼女は、いつだって長い髪でした。
元気で食いしん坊のキャラクターを演じてはいたけれど、本当の彼女は乙女そのものでした。
そんな彼女にとって長い髪はとても大切にしていたものかもしれないと思いました。
私には、髪が長いも短いもそれほどこだわりがないので、気づかなかったのかもしれないと、はっとしました。
彼女と別れて帰り道、そのことが、「髪を切って寂しいかな」「これから髪が抜けてしまう怖さあるよね」という思いが頭をグルグルしました。
そして、彼女をもっと近くに感じていたいと思って、「私も髪を短く切ろう」と思いました。
私は、彼女よりもっと短く髪を切りました。
彼女に、「私も願掛けで髪切るね」って伝えると、「そんなことしなくていいよ」と返事をくれました。
でも私、決めたらすぐに行動するタイプ、さっさと髪を切ってしまったから、「もう切ったよ」「一緒に頑張っているよみたいな気持ちを私が感じたかったの」と返しました。
彼女は、本当に髪を切った私の姿を見て「本当に切ってる!」と笑ってくれました。
私の行動力にびっくりしながらも、「病気が治ること願って祈ってくれること、ありがたいよ」「次は、お花見で会おうね」と明るくやさしく答えてくれました。
数年ぶりに髪を切ってみると、私は本来の自分に戻ったような気がして、自由を取り戻したような気がして、何だかすごく心もすっきりしています。
感覚的なものだけれど、「そうそうこの感じ」と、軽やかさを感じています。
あんなに髪を切ることに反対していた娘も、「ママ、短い髪似合うね」と言ってくれて、夫も久しぶりのショートカットに「いいじゃん」と言ってくれました。
職場では、会う人会う人に、「髪切ったんだ」「かわいいね」「若くなった」と褒められてばかりでいい気分を貰っています。
そんな、嬉しい言葉を貰うたびに、彼女の治療がいい方向に向かっているというメッセージのような気がして、恥ずかしがらずに「ありがとう」と受取らせてもらっています。
彼女は、治療が始まって、私に色々と報告をしてくれます。
私は、きっと彼女の気持ちを全部は理解できないし、現実的に力にはなれないけれど、髪を切ることも単なる自己満足だけれど、短い髪を触る度に、彼女の治療が順調であることを心で願い、祈っています。
そして、約束している春のお花見を、彼女と彼女が元気になることを同じく祈っている仲間と一緒に楽しみにしています。
愛は、自分なりの形で伝えればいい
誰かを大切に思っていても、何をしてあげたらいいのかわからないことがあります。
そばで代わってあげることも、苦しみを引き受けることもできない。
それでも、「あなたを思っているよ」「一緒にいるよ」という気持ちは、必ず伝えることができます。
その方法は、人それぞれです。
手紙を書く人もいれば、祈る人もいる。
会いに行く人もいれば、あなたのように、自分なりの願掛けをする人もいるでしょう。
大切なのは、何をしたかではなく、その行動に愛が込められていることです。
愛は、完璧な形でなくてもいい、自分なりにできる限りのことでいいのです。
自分らしい形で表現された愛は、相手だけでなく、自分自身の心もあたためてくれます。
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あなたが、大切な人を近くに感じられますように。
あなたと、あなたの大切な人が、幸せになりますように。
最後まで読んでくださってありがとうございました。

